しつけの中での「ご褒美」
親の中でも考え方が分かれる「ご褒美」の在り方について講義がありました。
1.Consequences(結果)とは?
何らかの行動に付随する成果のこと。子供は自分の良い行動・悪い行動を識別し、自分の行動に責任をもつことを学ぶ。
2.Rewards(ご褒美)とは?
- 適切な望ましい行動をとった場合に与えられる、前向きな結果。次回も望ましい行動をとることを促す目的で与えられる。子供たちは、自分の行動で親が喜んだことを知ることができる。
- 時折、罰だけを与えて褒めない家庭があるが、この場合下記のデメリットがある
- 親の注目をひくために、望ましくない行動を繰り返す。
- どのような行動が望ましいのか、わからないままになる。
家族のゴールは協力して行動できるようになることであり、親の指示に服従することではない。
3.ご褒美の始め方
ベストなご褒美は、誉め言葉と穏やかなふれあいである。これらは産まれた直後から行うことができる。穏やかなふれあいは脳の発達と、親子の絆の強化に資する。
2歳頃からは、シールをあげるなど、わかりやすい報酬を用意するとよい。子供は褒められることが好きなので、自己肯定感を育むことに資する。
4.ご褒美の種類
- 誉め言葉
- 簡単かつ最も強力なご褒美
- 穏やかなふれあい
- おだやかにハグ、背中のマッサージ、頭をなでるなど。
- 特権を与える
- いつもより長くテレビを見られる、絵本をもう1冊多く読める、少し遅くまで起きていてもよい、など。
- 物を与える
- シールやおもちゃを与える
- 許可(お小遣い)
- 自由に使える権限を許可する。少し年齢が高めの子に有効。
- 究極のゴールは、賢いお金の使い方を学ばせること。家事のお手伝いのご褒美に、自由に使える金銭を与え、賢く使う方法を学ばせること。
5.講義内での質疑
- 毎日ご褒美をあげてもよいのか?
- 毎日与えることは問題ではない。子が目標を達成してしまったら、目標をより複雑にすればようだけ(チェックリスト化など)。
- ご褒美は自発的モチベーションを阻害するのでは?
- そう思うのなら、自発的モチベーションが保てないときにご褒美を上げるとよい。
★感想
- なぜかこれまで、ご褒美を肯定的に受け止められなかった私ですが、ご褒美を肯定的に考える講義に触れ、なるほどと思う部分が多くありました。
- 特に「罰だけでは、何が望ましい行動なのか理解できない」という点に、最も納得しました。ご褒美をもらい、親の喜ぶ顔を見て、子は自分の行動が正しかったことを学ぶわけですね。そしてご褒美の種類も私が考えていたよりも結構幅広く・・・誉め言葉やふれあいも、子にとっては立派なご褒美ですよね。なるほど。