アメリカ流「家訓」
日本でいうところの「家訓」だと思うのですが、Family Morals について講義がありました。
1.Family Moralsとは
何が正しく、何が正しくないかの信条であり、しつけの基盤となるもの。
子供が最初の5年間で学ぶ。
例:他人に親切にして、尊厳をもって接すること
自分のもの以外を持ち去ってはいけないこと
家庭内のルールに従い、協力して行動すること
道徳心はどこで形成されるか?
・両親
・親戚(祖父母、叔父叔母)
・きょうだい
・学校
・同僚
・メディア(両親は、子供が見ているテレビ番組、映画、ゲーム、音楽、インターネットについて把握しておく必要がある)
・教会
2.Family Valuesとは
- その家族が価値があると思っている道徳的事項であり、伝統的価値観や、宗教にも影響される。
- おもちゃの扱いや、食事を通して親から教わることが多い。
(生徒でディスカッションをした時も、「食事の時はテレビを見ない」など、
食事にまつわることが多かった。) - 当然、親も同じルールを守っていなければならない。兄弟喧嘩を止めるのに、親同士は喧嘩しているということは、あってはならない。
家族のルールはどこで習うか
- 両親に直接教わる
- 両親同士の関わり合いを観察して学ぶ
3.家族のルールの作り方
- 家族全員参加する
- 問題だと感じる行動を共有する(非難や粗探しは避ける)
- 大きな紙とマジックペンを用意する。紙を半分に分けて、片方に「やるべきこと」、反対側に「やるべきでないこと」を描く。
- ルールの案をたくさん出す(ブレインストーミング)
- ルールは単純で具体的なものにする
- ルールは最大で5~7にとどめる
- ルールを守った時のご褒美、守れなかった時の罰を決める。ご褒美と罰は、ルールには意味があるということを学ぶ道具となる。
- ルールを復習する定例ミーティングを持つ。