現代においてなお、自給自足の暮らしをする宗教集団「アーミッシュ」
ワシントンDCエリアに住む方々が、旅行に訪れることも多いフィラデルフィア州ランカスター郡。そこに暮らすドイツ系キリスト系宗教集団「アーミッシュ」の暮らしについて学んで参りました。
ひとつ失敗したことは、「ランカスターに日曜日に行ってしまった」ということです。結構、閉まっている場所が多いです。
<目次>
1.The Amish Villageでアーミッシュの暮らしについて解説を聞いた
アーミッシュのコミュニティを体験博物館的に再現したThe Amish Villageに行ってきました。
実際の生活コミュニティをめぐる90分のバスツアーが人気ですが、子供たちが退屈してしまうかもしれないと考え、30分の施設内ツアーにしました。
施設内のベンチで、持参したお弁当をのんびり食べて、解説を30分ほど聞いて、動物たちに餌をあげて・・・と、2時間半ほど滞在しました。
(1)アーミッシュの暮らし
30分ほどの説明講義で、覚えていることをつれづれ。(英語なので、聞き取りがまちがっているかもしれません)
- 電気:アーミッシュは基本的に電気を使わない。
- 代替動力源としてプロパンガスを使用。プロパンガス用コンロ、プロパンガス用冷蔵庫(!)、プロパンガス用洗濯機がありました。
- 洗濯物も天日干し
- 車は乗らず、馬車で生活している。
- 服装
- 黒ベースの所定の服(手作り)を着る。男性は黒いハット、女性は白いボンネをつけている。
- 女性は16歳になると白いエプロンをする。これは未婚の証。結婚すると黒いエプロンをつけるようになる。
- 男性はひげを基本的に剃らない。婚姻の際にひげを剃るが、その後はまた伸ばし続ける。
- 服にはボタンがない。すべてフックのような金具で止まっている。
- 靴は市販のものを買ってもよいが、黒いものに限る。
- 教育
- 鏡
- 宗教上、自分の姿を見ることを良しとしないので、鏡をあまり見ない。写真にも写らない。
- 古いアーミッシュの家だと、鏡が本当に少ない。
- 教会
- 建物としての協会は存在しない。司教が40家庭ほどを管轄しており、各家庭持ち回りで日曜のお祈りをする。
- お祈りは毎週日曜の8時~12時。
- 自給自足だけで物資が不足する場合は近隣のスーパーで買い物をすることもあるが、司教の許可が必要。
- そのほか
(2)動物たち
たくさんの動物たちがいて、25セントで餌をあげることができました。
(3)おみやげ
施設内にショップがありました。この地域の伝統お菓子の「ウーピーパイ」は、とっても甘い・・。ポップコーン、ピクルスなどの瓶詰、ジャム、はちみつ、紅茶などが売っていました。キルト生地のキッチン用品や、職人による手工芸の皿などもありました。
2.馬車に乗りました
車道を車で通りすぎると、車と同じくらいの速さで、馬車が爆速で走る姿に遭遇します。おそらく観光用の馬車もかなり含まれているのですが、「馬車に乗りたい」と思い、急遽検索しました。
(1)Aaron and Jessica’s Buggy Rides
Buggy Ride near meで検索して、唯一日曜営業していたのが、このアーロン&ジェシカさん。街中ですれ違った馬車のイメージだったのですが、まさかの17人乗り・・・・!
2頭のお馬さんがかなり疲れていて、かわいそうになることがありました。運転手さん(馬への指示役)がひとりいて、アーミッシュの説明をしながら、ゆっくりゆっくり細い田舎道を歩きます。
軽快に道路を爆速するイメージでしたが、それは別のバギーライド会社だったのかもしれません。
(2)村の風景
牛や馬の放牧がちらほら。こうした施設は酪農施設で、バターを作る場所と聞きました。
民家なので写真を撮りませんでしたが、リアルアーミッシュのご家庭が普通に生活する様子も見ました。お洋服が特徴的なのですぐにわかります。
私たちを乗せてくれたアーシャー君とルーシーちゃん。お疲れさまでした・・・!
3.日曜日のランカスター:市場が閉まっている!!
馬車の選択肢がすごく少なかった点も少しがっかりでしたが、一番残念だったのは、ほとんどの市場が閉まっていたことです。
アーミッシュと言えば新鮮な乳製品やお肉・・・。たくさん買って帰るつもりでしたが、どこも閉まっていてショボーンでした。事前調査大事ですね。