アメリカでの主婦生活を淡々と記録するブログ

アメリカ生活の備忘録。育児の思い出記録が中心です。慣れない環境で頑張って生活していますが、喉元過ぎれば自分でも「何を頑張ってきたか」忘れてしまうので、アメリカで頑張って来たことや悩み事、楽しかった思い出の備忘録として書いています。

20 Why their spank their children(なぜ親は子供を叩くのか)

講義がいよいよ佳境に入ったところで、虐待防止に関する講義がありました。

1.なぜ両親は子供に体罰をするのか?

  • 文化的慣習だから
    受講者はアジアや南米出身の方が多かったですが、みなさん口を揃えて「私の国では体罰は一般的なことだが、私の世代で辞めたいと思っている」と答えておられました。
  • 現実世界に向けた準備
    家庭の外に出たら暴力を振るわれるだろうから、慣らしておいたほうが良いという考え

2.なぜ体罰は子供にとって有害なのか?

  • そもそも子供はひとりの人間として尊厳をもって扱われるべき対象であるから、暴力的に接してはいけない、ということが大前提
  • 子供が「親しく他人と関わること」の定義が歪んでしまう
    • 子供が親に対して恐怖心を抱いてしまうと、親を「愛しているが、恐れている」状態になる。
    • 「誰かと親しくなることは、傷つけられることである」ということを経験から学んでしまう。

3.両親側の努力

良くないことだと誰もが考えている体罰だが、なぜこれほどにも長い間、広く社会に蔓延っているのだろうか?

  • これは暴力ではなく躾である、という考え
  • 自分は子供を叩く資格がある、という考え
    • 多くの場合、親も自分の親から叩かれている
  • 愛しているからこその体罰である、という考え

★感想

  • アメリカのお母さんたちは本当に辛抱強い…叩くどころか、怒鳴っている姿もほとんど見ません。もしかして怒鳴ったり叩いたりするのは日本だけなのか?(日本でも叩かない人の方が多いと思うけど・・・笑)と思っていましたが、アジア南米の他の生徒がキッパリと「私の国、みんな子供叩きますよ」と言っていて、本音トークが清々しかった。
  • 虐待の成果が「子供が「親しく他人と関わること」の定義が歪んでしまう」としたら、とんでもないことですね。立派な育児をできなかったとしても、せめて子供の将来に害をは与えないように、無害な育児を徹底したいものです。