良いストレスと悪いストレス
ストレスは全て悪いわけではなく、例えば達成したい目標や夢がある場合にも心身に一定の負荷がかかるが、これらはエネルギーをもたらす「良いストレス」といえる。
「良いストレス」は、目的や欲求の達成のためのパワーを活性化してくれる。
一方、「悪いストレス」はいわゆる苦痛であり、私達を身体的・精神的・社会的に弱らせるものである。
悪いストレスが溜まると頭痛、肩こり、潰瘍、下痢、疲労、不安、鬱などを引き起こす。
これらを前提に、親がストレスに自覚的になり、それをマネジメントすることの大切さについて講義がありました。
1.基本的な欲求が満たされないことによるストレス
親の基本的な欲求を満たすことで、より理想的な養育を提供することができる。結果として、子の欲求も満たし、子のストレスも軽減することができる。両親の欲求を満たすことは、全員のストレス軽減につながる素晴らしいアイディアである。
ストレス対処① 身体的アプローチ
- 運動習慣を持つこと
- 食生活を改善すること
- 体調の変化に敏感になること
- リラクゼーション法を学ぶ(瞑想など)
- 十分な睡眠の確保(1日6~8時間)
ストレス対処② 精神的アプローチ
- より柔軟に考えるようにする
- 自己肯定感を上げる
- 現実的な目標設定をする(todoリストを棚卸して、より必要な項目に絞る)
- ポジティブに考える(偏見とネガティブ思考を除く)
- コミュニケーション能力を上げる(感情を自分の中にため込まず、他者に共有する)
- 仕事から少し離れる
- 家を整頓する
ストレス対処③ 社会的アプローチ
- 助け合いのネットワークを作る(良いことも悪いことも共有できる友人を持つ。オープンで居続けることは大切!)
- 社交的でいること(仲間との絆が強い人は、より幸福な人生を歩んでいる。積極的に人と会い、クラブに所属するべし。)
- ボランティアをする
- ユーモアのセンスを持つ
- リラックスする時間を持つ(創作、読書、自然散策などひとりの時間)
- 趣味を深堀する(電車、野鳥観察、切手収集、フリーマーケットめぐり、庭いじりなど)
2.子育てのストレスマネジメント「THE 3Rs」
・Remember your "WHY"
自分にとって大切なことを問い直すことで、自らの行動を見つめなおし、「なりたい自分」「なりたくない自分」を整理することができる。(例:なぜ私はこんなことをしているの?、なぜ私は親になることを選んだの?)
・Reappraise your situation
自分のできないことに着目することをやめて、自分の良くできていることに視点を移してみる。
・Refill your tank
身体的・精神的に満たされる時間を作る。月1回友達と会う、子どものお迎えの前に少し散歩をする…など。
★感想
- 個人的には、日本では母親がものすごく我慢強いような気がしていました。ストレスを癒すには一定の時間とお金が必要ですが、日本の母は、時間もお金も与えられていないため、そもそもストレスをマネジメントする方法がなく、ひたすら我慢の連続のように感じていました。(私の周りだけかもしれませんが)
- もっと母のストレス発散について社会が寛容になり、母子ともに健やかに過ごせるように願ってやみません。