ウイルスとの思い出
「アメリカに来て、いったい私は何をやっていたのだろう。」
振り返ると、案外、子供の病気の対応が多かったと思います。子供のケアで頑張ってきたことを、つれづれ振り返ります。
<目次>
1.実際に感染したもの
(1)コロナ(Covid)
まだ渡米間もなく、ホームドクターが決まらない頃に、家族全員で感染しました。
公的機関で無料配布していた抗原検査キットで陽性判明、日本から持参したカロナール一本勝負で乗り切りました。
2024年現在、私のかかりつけ医では、コロナ検査は既に一般的ではなく、自ら申し出ない限りチェックされません。
最近、友人が感染した際は、コロナ経口薬PAXLOVID(日本では「パキロビッド」)が処方されたそうです。
コロナが疑われ、経口薬が欲しい場合は、病院に行く意義がありそうです。
(2)インフルエンザ(Flu)
予防接種をしていても、かかるときはかかるもので、子供が高熱を出しました。
これも病院に行くと、Oseltamivirという液体の薬が処方されました。日本で言うところの「タミフル」だそうです。これも病院に行く意義がありました。
(3)溶連菌:(Strep)
毎年冬に猛威を振るう溶連菌。基本的には、抗生物質がないと治りません。強い感染力、そしてのどの痛み。のどが痛い高熱は、できるだけ早く病院に行って溶連菌検査をしてもらった方がよいでしょう。
病院に行くとamoxicillinという抗生物質が処方され、これを飲むとストンと高熱が下がります。感染力が強いため、歯ブラシを他の家族のものから隔離するよう指導を受けました。
2~3日たっても解熱しない場合は再受診が必要になります。一度、子供が抗生剤を飲んでも熱が下がらなかったことがありましたが、再受診したところ「抗生物質耐性型溶連菌」に進化していたことが判明したため、もう一段階強い抗生剤をもらいました。
こちら、解熱後も抗生剤を飲み切らないと何度も何度も家庭内で感染を繰り返す(大人にも感染!)厄介な病気ですが、抗生剤をしっかり飲み切っても再感染したことがあるため、かかりたくない病気のひとつです。
(4)名もなき高熱
私のかかりつけ病院では、高熱で病院に行くと、インフルと溶連菌(+希望すればコロナ)の検査をされますが、これ以外は特に特効薬がないため、それ以上の原因が追究されません。「何かのウイルスかもね。解熱剤飲んで、ゆっくり自宅で寝ていてね。3日たっても治らなかったらまた来てね」で終了です。
設備がしっかりしたUrgent careなどに行った友人は、血液検査をしてウイルス名を特定してもらったこともあるようです。
この場合、アセトアミノフェン系のタイヤノールかイブプロフェン系のモートリンを飲んで、自宅でゆっくり休みます。
アセトアミノフェンもイブプロフェンも6時間間隔で飲むように指導を受けました。
いろいろな味や形状がありますが、我が家のお気に入りはこれです。
(5)胃腸炎
胃腸炎も何度もかかりました。小児科からは、probioticsを飲ませるように指導を受けました。脱水が心配な際は、pedialyte(ペディアライト)という、ポカリスエット的なドリンクを飲むよう指導を受けました。ペディアライトは割とメジャーで、薬局ではないスーパーでも売っていました。
Culturelle® Kids Purely Probiotics® Chewablesculturelle.com
嘔吐するときは、Ondansetronという吐き気止めを処方されました。ネットでも販売がある?ように見えますが、病院では、これは処方薬だと説明を受けました。
下痢は基本的にホームケアですが、吐くときは小児科を受信する意義がありそうです。
(6)アトピー
感染症ではありませんが・・・子供の肌がアトピー体質なので、一度病院に相談したところ、アトピーの薬を処方されました。まずはワセリンなどで保湿を徹底することが大事だが、それでもどうにもならないときのために、ステロイド入りのHydrocortisone Ointment 2.5%が処方されました。市販のステロイド軟こうもありますが、1%の軟膏が多いのかな?という印象です。病院ではいきなり2.5%が処方されました。
2.感染しなかったが、近隣の学校で流行ったもの
(1)結膜炎(pink eye)・中耳炎(otitis media)・手足口病(Hand-foot-mouth disease)
このあたりも猛威を振るいましたが、幸運にも、感染せずに済みました。
(2)シラミ(lice)
毎年冬に流行ります。冬は息子の髪を極力短くして、しらみ予防シャンプーを使用しています。今のところ感染せずに済んでいます。