アメリカでの主婦生活を淡々と記録するブログ

アメリカ生活の備忘録。育児の思い出記録が中心です。慣れない環境で頑張って生活していますが、喉元過ぎれば自分でも「何を頑張ってきたか」忘れてしまうので、アメリカで頑張って来たことや悩み事、楽しかった思い出の備忘録として書いています。

Candied Buddha's Hand Citron (ブッシュカンの砂糖漬け)を作る

仏の名を持つ柑橘

アメリカでの新たな趣味のひとつに「見たことのない食べ物を調理する」というものがあります。

ホールフーズで見かけた「Buddha's hand Citron」なる、個性強めのルックスをもつ柑橘を調理してみました。

<目次>

1.Buddha’s Handとは何なのか

ホールフーズの果物売り場で異彩を放っていたBuddha’s Handさん。原産地はインド、日本でも5トンほどの収穫があるそうです(日本ではブッシュカンと呼ばれているようです)。

グレープフルーツのような、さわやかな柑橘香を強く放っており、切ると果肉はなく、綿と皮しかありません。本当に香りが良く、調理していたらキッチンがいい香りに包まれました。

中国や日本では、縁起物として人気があるようですアメリカでも10月~11月から店頭に出るようです(すべてのスーパーにあるわけではなく、見つけたらついつい買いたくなる程度の頻度だとか。)

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2.大変。カビが生えた!

12月30日にスーパーで出会い、お正月の間に室内に飾っていたら、元旦にはカビが!

飾りものとして使用されることが多いようでしたが、案外長持ちしないようです。

せっかくだから調理したいと思っていたので、慌てて料理に取り掛かります。
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3.レシピ

Mary’s Nestさんのレシピを参考にしました。動画もあってありがたいです。

marysnest.com

(1)切る

半分に切ると、足の根本あたりが変色していました。半分ほど可食部を捨てることになりました。

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ラベルにはZest(皮の使用),Infuse(煮だし),Candy(砂糖漬け),Decorate(飾り)と書いてあります。
(2)水に浸し、中火で40分煮る。

じっくりゆっくり煮ることで、苦みが減るそうです。

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(3)水2カップ、砂糖3カップ追加の上、中火で煮詰める。
  • アメリカのカップは水だと240cc/カップ、砂糖だと200g/カップなので、このとき水480ccと砂糖600gを追加しました。
  • 温度が110度(230F)になったら加熱を止めます。温度計がない人は、動画を見てテクスチャーを確認し、目分量で加熱を止めても大丈夫だそうです。

 

102度の期間が凄く長い(50分ほど)。

105度くらいで、泡がもわもわ出てきました。
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このとき107度ほど。かき混ぜないと吹きこぼれます。ここからすぐに110度に到達しました。
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(4)110度に達したら火を止めて、1時間放置

110度で火を止めると、こんな感じでした。これを1時間ほど放置します。
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(5)砂糖をまぶして24時間乾燥させる。

オーブンシートの上にピールを並べ、砂糖をまぶして24時間ほど放置します。動画では乾燥用のラックを使用していましたが、我が家ではラックをもっていないので、角ザルと角バットで代用しました。

砂糖は、まぶすとすぐに密着して溶けていきますが、それはそれで大丈夫だそうです。
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小さなバットで乾燥させたので、できた時にピール同士がくっついていました。手ですぐにはがすことができましたが、大き目のバットで、個々のピールを離して乾燥させると、この手間が省けるようです。

(6)完成!

24時間後に完成しました。他の柑橘でも、同じ作り方でできるようです。

レモンやオレンジのピールよりも少し苦いような気がします。どうやら綿の部分が多いと苦くなるようで、苦みが好きじゃない人は綿を切り落として作ると良いみたいです。

普通に美味しいキャンディピールですが、あえて味で競うならば、レモンやオレンジに負けるかもしれません。やはりブッシュカンさんが一番輝いているのは、香しい芳香を放ちながら、飾られている時なのかもしれません。

 

副産物の砂糖(まぶした後の粉末砂糖、煮た後の液体砂糖)は、他の料理にはちみつレモン的な形で再利用できると、再三解説がありました。また何か作ってみようかな。

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