世界各地で行われるマルディグラ(謝肉祭)の時期になりました。
アメリカでは南部、とりわけニューオリーンズのパレードが有名ですが、今回は近場のワシントンD.C.のパレードを見に行きました。本場ということではないですが、初めてのマルディグラはとても楽しかったです。
<目次>
1.マルディグラとは。なぜニューオリーンズ??
(1)カトリック系キリスト教徒のお祭りです
マルディグラはカトリック系キリスト教徒のイベントで、苦行節(イースターの47日前)に入る前に行うお祭りのことです。
苦行節ではキリストの苦しみを分かち合うために、断食等の質素な暮らしをするので、苦行に備えてお祭りをするのだそうです。
イースターが日曜日、苦行の開始は水曜日(灰の水曜日)なので、その前日は毎回火曜日になるため、この日は「Fat Tuesday」とも呼ばれるそうです。
(2)フランス系入植者からアメリカに伝わりました
ルイジアナ州はもともとフランス系の植民地であり、最初に入植したのもフランス人でした。このマルディグラの文化も、フランス経由で持ち込まれたそうです。
(3)ビーズをキャッチするのが楽しい
マルディグラのテーマカラーは紫・金(黄色)・緑。
紫は正義、黄色は力、緑は信頼をあらわすのだそうです。フロート(日本のお祭りでいう山車のようなもの)からビーズと呼ばれるネックレスを投げてくれるので、観客はみんなでキャッチします。この日は最前列で鑑賞できたので、私たちも10個以上のビーズをもらいました。これがすごく楽しいです。
2.パレードの様子
トップバッターはブラジリアンサンバのバンドからでした。
こちらは地元ワシントンDCのイースタン高校。
野球チームワシントン・ナショナルズからは大統領たちが参加。
左からトマス・ジェファソン、リンカーン、ジョージ・ワシントン。
偉大なる大統領を追いかけて息切れする、セオドア・ローズヴェルト大統領。
「テディ~」と声援が飛んでいました。
ん?これは旧正月では?フォーチュンクッキー投げまくっていたので大人気でした。
そしてこちらはメキシコの死者の日。結構なんでもありです。
ダンスが天才的に上手なティーンエイジャーの集団?もいました。歓声が一番大きかった気がする。将来が楽しみです。
突然の神々。薄着すぎて、見ているだけで寒い。
3.キングケーキ
マルディグラのシーズンの食事のひとつに、キングケーキというものがあります。ケーキを紫・黄色・緑に着色して、中に赤ちゃん(イエス・キリストを意味する)を入れて焼くのだそうです。
赤ちゃんが入っている部分に当たった人はラッキーor来年のケーキ準備担当、とのこと。赤ちゃんが結構、リアル胎児な感じでした。