アメリカ育児の特徴、褒め上手
アメリカに来てから一番最初に感じたこと。親御さんが本当によく子供を褒める・褒める・褒める!!!今や日本でも「子は褒めて育てるべき」が主流な気もしますが、なにせ自分が褒められずに育ってきたものだから、なかなか上手にできません。
アメリカ流の褒める育児を学んで帰りたいものです。
📝以下、講義内容のメモ📝
1.なぜほめることが大切なのか?
- 褒められることで、自分の行動が親を喜ばせたことを知るため
- 自己肯定感が上がるため
- 自分と他者をポジティブに扱う方法を学ぶため
- 褒められて育った子はより成績が良く、人気があり、簡単に挫けず、生産的な生き方をしているという調査結果があるため
2.BeingとDoingの違い
褒め方にはBeingとDoingがあり、これらを混同してはならない。「絵が上手いから、あなたが大好き」という褒め方だと、絵が下手だったら自分の価値がないように感じてしまう。
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Beingを褒める
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あるがままの子ども自身を褒める。「あなたが大好き」「あなたは親切」など。いつだって褒めて良いし、無制限に声かけして良い。
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Doingを褒める
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子のやったことを褒める。「お手伝いしてくれてありがとう」「絵が上手に描けたね」など。
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3.「自分で自分を褒めること」を教える
自分で自分を褒め、セルフイメージを上げていく。子をよく褒める、あるいは、子の前で親が自分自身を褒める姿を見せる。
4.自惚れのリスク
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褒めすぎることで、子が自惚れたり傲慢になったりしないか?
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自惚れている時、子は「〇〇君より僕はスゴイ」のように、他人と比較して自分を褒めるようなメッセージを発する。これは強気な発言とは裏腹に、他者の存在を使って自分の地位を上げようとする状態であり、自信をなくした状態と言える。
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5.上手に褒めるためのスキル
- 子をよく観察する(褒める機会を見逃さない)
- 褒める時は子に近づき、目線を子供に合わせる
- 優しくタッチし、嬉しそうな顔を見せて褒める
- BeingかDoingを混同せずに褒める
- 言葉の代わりにハグをするのも良い
★感想
- 個人的に、我が子の自己肯定感を育みたい一番の理由としては、自分を大事にできる人ほど、他人も大事にできると思うからです。
- 自惚れ・傲慢さについての説明も、なんとなく納得できます。誰かに傲慢な態度をとるような人は、相手と自分を比較して、自分が上だと過信しているからこそそういった態度をとるのでしょうから、他人と比較して得られる自信は、攻撃的になりやすいのかもしれません。
- 他人との比較を必要としない、いわゆる「根拠のない自信」を授けてあげられるのが親なのだとしたら、やっぱり褒めてあげないといけないな~、とあらためて思う次第です。