アメリカでの主婦生活を淡々と記録するブログ

アメリカ生活の備忘録。育児の思い出記録が中心です。慣れない環境で頑張って生活していますが、喉元過ぎれば自分でも「何を頑張ってきたか」忘れてしまうので、アメリカで頑張って来たことや悩み事、楽しかった思い出の備忘録として書いています。

8 Recognizing and Understanding Feelings(感情の認識と理解)

子供に感情のマネジメント法を教えよう

感情のコントロール能力とは、自分の感情を理解して、適切な方法で表現することであり、これを子供にも教えていくことが必要となる…という説明がありました。

1.感情のコントロール能力を育む方法

  1. 子供に、全ての感情は受け入れられることを伝える
    子供に、全ての感情は肯定され、コミュニケーションに有用であることを伝える。ただし、感情を表現する方法には、適切なものと不適切なものがある。

  2. 子供の感情を言語化する(Label the feelings)
    「あなたは怒っているようだね」「あなたは嬉しそうだね」と、親が見て取った子供の感情を言語化してあげる。子は信頼され、尊重されていると感じる。

  3. 親が会話を支配しない
    子供の喋る機会を奪わない。子供の発言に興味を持って聞く。親がアドバイスや批判をしている環境では、子はよく考えることができない。

  4. 感情を論理的に説明する
    ・子に「あの時、なぜ彼は悲しんだんだろうね?」と質問する
    ・原因と結果の組み合わせを教える。(叩かれたら、悲しい等)
    ・これらは共感力を育むことにも資する

  5. 何が必要か一緒に考える
    子供を慰めるとき、ただ聞くだけでなく、泣き止むためには何が必要か一緒に考える。

  6. 子が何かを欲したとき、要望を口にしたことを尊重する
    例えばおもちゃを欲しがった時に、単にそれを「だめ!」と否定するのではなく、「今日はお金がないから、お誕生日の時に買おうね」などと、一緒に楽しむ形でくみ取る。

  7. 感情の表現方法を教える
    穏やかな感情表現の方法としてよいことは「話すこと」など。すべての感情は表現の場が必要であるが、他者や環境を傷つける方法はよくない。

  8. 褒める、褒める、褒める!
    子が自分の感情を適切に表現できたときに、逃さずちゃんと褒めること。

 

2.講義で出た質問

  • (自国の文化とは異なるが、)感情を積極的に表現していくべきという考え方は、アメリカ国内で一般的なものなのか?
    • アメリカでも20年ほど前は、感情を表現することは一般的ではなかった。感情を表出し、マネジメントする方法を教えようとする傾向は、より一般化してきており、学校教育でも取り入れられている。

★感想

  • 感情マネジメントについても、これまであまり意識せずに過ごしてきたので、大変印象的でした。我が子にも「泣いちゃダメ」と育ててきたし、自分もそう言われて育ってきたからです。
  • 共感性の講義でも感じましたが、子供には感情表現の権利があることを受け止めた上で、その表現方法を教えてあげるんですね。
  • 「親が会話を支配しない」ことも重要と思いました。急いでいる時など、子供の発言を傾聴できないことは多々あります。やはり子育てには、十分な時間と辛抱強さが必要のようです。