アメリカでの主婦生活を淡々と記録するブログ

アメリカ生活の備忘録。育児の思い出記録が中心です。慣れない環境で頑張って生活していますが、喉元過ぎれば自分でも「何を頑張ってきたか」忘れてしまうので、アメリカで頑張って来たことや悩み事、楽しかった思い出の備忘録として書いています。

ワシントン大聖堂(Washington National Cathedral)に行ってきました

ワシントン大聖堂の無料ツアーに参加してきました。
宗教建築的な要素だけでなく、ところどころアメリカの歴史を表す小ネタが散りばめられており、大変興味深かったです。

Photo Rules - Washington National Cathedral

写真撮影については、「職員の指示に従う」とのこと。職員さんからコメントはありませんでしたが、ほぼ全員が写真を撮影していました。公式ページには、礼拝やコンサート、他人の姿など、写真を撮ってはいけないものについていくつか注意書きがありました。

 

 

 

<目次>

ワシントン大聖堂とは

車でDCに行くときに、いつも見える大きくて素敵な建物。あの建物は何だろう?と気になっていました。

  • 1907年(セオドア・ルーズベルト大統領時代)に建設開始して、1990年(ブッシュ父大統領時代)に83年かけて完成した大聖堂。
  • 大統領の就任や葬儀などにも使用される、格式高い大聖堂。
  • 世界で6番目に大きく、アメリカ国内では2番目に大きい
  • アメリカではWashington Cathedralよりも、St.PaulやSt.Peterと定着しているようです。確かに公式名称はThe Cathedral Church of Satin Peter and Saint Paulとありました。

 

1階

★大統領像

入り口でリンカーンがお出迎え。反対側にはジョージ・ワシントンがいます。やっぱりアメリカで尊敬されている大統領といえば、この2トップなんですね。

★美しいステンドグラス

中央にかかっているのは州旗、入り口から順に、ステンドグラスに描かれているのは聖書のストーリーだそうです。

一番最初の方、ノアの方舟のシーン。

クリスマス装飾は、シンプルで落ち着いたものでした。

12時頃になると、ステンドグラスに自然光が入って、お部屋が自然と虹色に。

★Creation Rose Window

入り口側にある大窓には、10,000以上のガラスが使用されているんだそうです。

ウッドロウ・ウィルソン大統領のお墓

大統領はほとんどがアーリントン墓地に眠りますが、ウィルソン大統領は孫がワシントン大聖堂の大司教だったため、こちらに移管されたんだそう。
ウィルソン大統領は国際連盟の提唱者で、行政学の父。ノーベル平和賞受賞者です。

★Space Window

赤い惑星の中心の目玉のような部分は、アポロ11号の持ち帰ってきた「月の石」が埋め込まれています。近くの天井には、月面に残った足跡と宇宙飛行士が彫られています。

★Now and Forever windows

現時点で最も新しいステンドグラス。2023年9月に完成しました。正義のための戦いを表した、アラバマ州出身のアーティストの作品だそうです。ガイドさんが「私たちは常に正義を求めて戦っている。女性の参政権を得るのにだって70年もかかったんだから」と言っていたのが印象的でした。

★War Memorial Chapel

当時の構想になかったが、第二次世界大戦後に、戦没者を称えるために追加されたチャペル。ステンドグラスは、左側には聖書のストーリーが書かれており、自分の子供を従軍させることに悩む女性の姿。右側にはミッドウェー海戦硫黄島の戦いなど、アメリカの戦争の重要シーンが描かれています。中心はキリストです。

右側にある本のようなものは、戦没者の名前がたくさん記されているんだそうです。

また、写真を撮りそびれましたが、座席の後ろ側に、9.11テロで爆破されたペンタゴンの石で作られた十字架がありました。

★Children's Chapel

子供専用のチャペルは、座席におかれたクッションに大統領の名前と、各大統領を象徴するシンボルが記載されていました。チャペルは全てが子供サイズ。子供サイズのチャペルは世界でここだけだそう。

★主祭壇(High Alter)

それはそれは美しい主祭壇でした。

手前にある柱には、キリストの12人の弟子が彫られています(ユダはいません)。

左手にある司祭の席があるのが大聖堂(Chatedral)なんだそうです。これがないと、どんなに建物が大きくてもChurchと呼ばれるそうです。

パイプオルガン。いつか聞いてみたいです。

世界恐慌で彫れなかった天井

月面着陸の天井装飾のように、天井にも何かしら飾りが彫られていますが、世界恐慌の時に彫れなかった部分が、そのまま残されているものがありました(天井の大きな空洞3つ)。

 

地下1階

地下はツアーの説明がないため、ガイドを片手に歩き回りました。

★Bethlehem Chapel

ワシントン大聖堂内で一番最初に完成したチャペル。クリスマスを表しているんだそうです。

★Resurrection Chapel

ここだけモザイク壁画があり、とても綺麗でした。イエスの復活を表現しているんだそうです。

★次回やってみたいこと

この大聖堂に音楽が響いたら、どんなに素敵なことだろうと思います。

クリスマスの時期は、夜や週末にコンサートをしているので、来年はぜひ来てみたいと思います(12月の夜は、ライトアップもあって忙しい・・・)

また、春は庭園のお花が美しいようなので、春にもまたいきたいところです。

こうして、また行きたいところが増えていく・・・・