アメリカでの主婦生活を淡々と記録するブログ

アメリカ生活の備忘録。育児の思い出記録が中心です。慣れない環境で頑張って生活していますが、喉元過ぎれば自分でも「何を頑張ってきたか」忘れてしまうので、アメリカで頑張って来たことや悩み事、楽しかった思い出の備忘録として書いています。

息子がサッカーを始めて嬉しかった話+習い事の低年齢化について。

子供の習い事のお悩みあれこれ

子育てをする中で、幼児ママの中でよく盛り上がる話題、習い事。
先日うちでも息子が5歳にしてサッカーを始め、私はそれがとても嬉しかったです。
その思い出記録と、習い事の低年齢化について思うことを少し書きます。

<目次>

 

1.親も子も、習い事を頑張っている。みんなすごい

(1)息子が0歳だった時の、先輩ママの話

私が東京に住んでいた頃、近所の先輩ママさんが子育て講座を開いてくださっていて、習い事がテーマの会がありました。
(都会なのにローカルな試みが嬉しく、よく参加していました)

この日は小学校1年生のママさんが講師でしたが、その息子さんが週5日の習い事(水泳、公文週2、プログラミング、体操)をこなしておられると聞いて、かなりびっくりした記憶があります。聞けば「子供が自分から始めたがり、やめたがらない」とのこと。

 

その子育て講座の中で、習い事は人気テーマだそうで、毎回参加者が多いそうです。
その日は参加者の中に、小6の子のいるママさんがいて、講師のママに対して「小1に週5個の習い事は多すぎでは?どうせ、親がやらせるように仕向けているんでしょう。」と意見して、ちょっと場が凍ったことがありました。
これが強烈に、自分の記憶に残っています。

 

(2)アメリカ駐在キッズの習い事事情

アメリカでも習い事は人気で、日本人の駐在キッズでもたくさん習い事をしている子供もいます。当然ながら、基本的に習い事も英語なので、現地校に加えて数々の習い事をこなしているお子さんは本当に環境適応能力が高くてすごいなぁと思います。

しかし、そもそも英語の負担が大きいこともあり、何も習い事をやっていない家庭も、日本よりは多い気がします。我が家も5歳まで何もせず、まったり来てしまいました。

手軽な習い事としては、幼稚園が主催してくれるもの(お教室の先生が幼稚園に出張してきて、希望する園児にだけ音楽やスポーツを教えてくれるスタイル)があります。
これは通常保育に追加料金を払う形式で、我が家も今回こちらでサッカーを始めました。親は送迎負担なし、慣れた場所でお友達とサッカー。評判を知ってる先生。最高です

 

2.渡米当初にサッカーに挑戦し、挫折した話

息子は環境の変化に弱く、特に渡米当初は英語に大変苦労しました。
そこで「非言語ツール(スポーツ)があった方が、英語を覚えやすいのでは?」と考え、親主導でサッカー教室に登録しました。

結果、サッカーのコーチの指示が聞き取れず大泣きし、その後1年ほど「サッカーは絶対にやりたくない。習い事もやらない」と言い始めました。

これはもう本当に、(私の)大失敗だったなぁと反省しました。

 

3.息子が自分で「もう一度サッカーがしたい」と言い出した

ところが挫折から1年ほど。ネイティブのお友達の中でサッカーが流行りだしました。
しばらくの間は「みんなサッカーが上手すぎて、自分は混ざれない」と言っていたので「別の遊びをしていればいいよ」と声をかけて放っていました。

しかしその後、自分から「やっぱり〇〇くん(学校で一番サッカーがうまい男の子)みたいに、僕もサッカーができるようになりたいんだ」と言い始めたので、満を持してサッカーにサインアップしたのです。

オール英語環境の駐在キッズとはいえ何個も習い事をサラッとこなす子もいる中で、サッカーひとつで大げさかもしれませんが…。親の焦りにより発生してしまった黒歴史を乗り越え、息子が自分でやると決めて参加したことが、本当に嬉しかったのです。

 

4.「自分で決めたい子」に時間をあげたいけど

(1)どうやら息子は、自分で決めた時にしか動かないタイプらしい

しかしこの時点で、サッカーについては、ほかの子(3歳・4歳くらいから始めている)とは1年以上のビハインドがあるわけです。

習い事以外にも、識字や算数の面でも、息子は「自分なりのタイミングが来ないと始めない」タイプだと感じています。親が何度働きかけても効果がありませんが、ある時突然自分でハマって一気に覚えます。

親の勧めに素直に乗れる子は、いい時期にスタートを切れていいなぁ、と思います。
そういう子に比べると、息子は毎回、周回遅れからのスタートです。

習い事だけなら、そこまで気にしないのですが、全てにおいてそうなんです。

(2)中学受験、するのかな。東京の子育てが不安です

習い事もそうですが、東京の子育ては基本的に「子供自身がやりたがる前に、親が情報収集して、子を誘導して始める」仕組みにあると思います。
(枠が開いていないからです。東京の時、人気の水泳教室は0歳から予約しないと枠が取れませんでした

その最たるものが中学受験だと思います。みなさん小4から塾に通って対策されるそうですね。

我が家も一応息子に「世の中には中学受験というものがありまして。。。」と、一般的な説明をするんだと思いますが・・・。

何かのきっかけで、自分自身で「やりたい!」と感じないとモチベーションを保てない我が子のようなタイプは、受験でも習い事でも、自分で必要性を感じるまで親は見守ってあげたいものです。

でもそれだと、東京ではお教室や塾の枠がとれないので、どうしても親が先回りして子供を誘導することになりますね。

まだ準備ができていない状態でほかの優秀な子供たちの中に放り込むことで、サッカーの時のようなトラウマを残したり、息子のモチベーションを殺してしまわないか、心配です。

 

(3)早熟で素直な子が、より有利な社会。がんばれ我が子

発達が早く、環境適応能力が高く、素直な子が有利なのは、当たり前のことで...まぁそれが「優秀」ってことなのかもしれませんが(苦笑)。

個人的に、人の能力っていうのはもっと幅広いと考えていて、人とちょっと違っても、自分の居場所を作って素敵に活躍している人もたくさん見てきました。

我が子のように、何をやっても時間がかかる子であっても、自分らしく何かに打ち込める環境を作ってあげたいなと思っています。

東京の育児(というか、都会の育児?)では、何かにつけて予約枠競争が激しいことや、物事のスタートが低年齢化していることがあり、我が家にはより厳しい環境です。

 

モヤモヤすることもありますが、仕事の事情的に、住む場所は東京だと思うので、日々悩みながらも頑張ろうと思います。