アメリカでの主婦生活を淡々と記録するブログ

アメリカ生活の備忘録。育児の思い出記録が中心です。慣れない環境で頑張って生活していますが、喉元過ぎれば自分でも「何を頑張ってきたか」忘れてしまうので、アメリカで頑張って来たことや悩み事、楽しかった思い出の備忘録として書いています。

MoMA(ニューヨーク近代美術館)で見た作品たちを羅列する

ずっとゴッホの星月夜が見たかった…念願の訪問!

ずっと行きたかったMoMaですが、子供が5歳&ほぼ4歳ということで、勇気を出してチャレンジしてみました。素晴らしい作品たちを拝んで帰ってきました。
5歳の息子は楽しんでみることができましたが、3歳(ほぼ4歳)の娘は退屈になったようで、カフェでほとんど休憩していました。

<目次>

1.ゴッホ

(1)星月夜(The Starry Night

ゴッホゴーギャンとの死別の後、自身の耳を切り落とした直後に描いた作品。
吸い込まれるような不思議な魅力のある作品でした。
MoMAの中でも最も人が集まっていました。

子供たちはまだ美術館には早い年齢なので、とにかく星月夜だけ理解させようと、こちらの絵本で予習をしていきました。ケイティが星月夜の絵画の中に入り、他の美術作品内の登場人物と協力して、絵から逃げ出した星を捕まえるストーリーです。

同じくこの絵本にある、ゴッホの「オリーブの木」は、現在MoMAでは公開されていませんでした。

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(2)郵便配達夫ジョゼフ・ルーランの肖像(The Portrait of Joseph Roulin)

2.ポール・シニャック

(1)フェリックス・フェネオンの肖像(Portrait of M. Félix Fénéon)

華やかな点描画でした。
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3.スーラ

(1)オンフルールの夕暮れ(Evening,Honfluer)
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4.パブロ=ピカソ

(1)アヴィニョンの娘たち(The Young Ladies of Avignon)

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(2)馬を引く少年(Boy Leading a Horse)

MoMAには本当にピカソの作品がたくさんあったので、ピカソについて予習すべきだったと後悔しました。
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(3)納骨堂(The Charnel House)

未完の反戦絵画で「なんとなく『ゲルニカ』ににているなぁ」と目にとめたこちらは、のちに調べると、こちらも「ゲルニカ」と同様、反戦絵画だということを知りました。

ナチスによるホロコースト虐殺を扱って描いたものだそうです。

5.シャガール

(1)私と村(I and the village)

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6.マティス

(1)ダンス(Dance

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7.モネ

(1)睡蓮(Water Lilies)

連作で世界中にある「睡蓮」については、ワシントンDCのナショナルギャラリーでも見たことがありましたが、MoMaの睡蓮はサイズも大きく、引き込まれる美しさでした。ナショナルギャラリーの睡蓮とは構図が全く異なり、橋ではなく睡蓮そのものの美しさを表現しており、色合いも温かいものでした。

 

8.ダリ

(1)The little Theater

写真にとると一般的な絵画のようですが、奥行きのある立体作品になっています。こちらに限らず、ダリの絵は空の水色が美しいのでとても好きです。小さく繊細な作品でした。

(2)懐古的女性胸像(Retrospective Bust of a Woman

子供たちとの議論が盛り上がった作品。頭にフランスパン。なのに、パンよりも口元にたかる蟻。よく見ると怖い模様の首輪。

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(3)記憶の固執The Persistence of Memory

今回、とても楽しみにしていた作品がこちらでした。子供のころに教科書で見て、非現実的な世界観に引き込まれたことを覚えています。小さく繊細な、美しい作品でした。
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9.ポロック

(1)One:Number 31

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10.ローコ

(1)No.3/No.13

元々現在アートは少し私には難しくて、時代背景などのわかりやすい古典のほうが好きなのですが・・・5歳の息子のお気に入りはこちらでした。
「これはどうしてこの色なんだろう」など、5歳児なりに芸術作品に興味を持ってみていたように思います。私が失ってしまった感性が、息子にはまだある気がしました。
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11.エルズワース・ケリー

(1)Colors for a Large wall

息子が「これも大好き。最高」と言っていた一枚。
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12.フェイス・リングゴールド

(1)One on One

1960年代後半に、ニュージャージー州ニューアーク等複数の地域社会で、黒人居住区で警察と市民の対立から暴動が発生していた様子を描いたもの。警察の暴力によって引き起こされた同様の暴動はアメリカ全土の多くの地で発生し混乱を生んでおり、当時のアメリカ社会を描いた作品と言える。
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13.ンカンガ

(1)Tied to the other Side

着物の帯のような、美しい刺繡作品(ただしサイズが特大)。これも私は全く知りませんでしたが、息子のお気に入りで、見た瞬間に「うわぁ~!」と感嘆の声を上げて駆け寄りました。生命の終わりと始まりを表現しているそうで、2021年の作品だそうです。
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14.ウォーホル

(1)Gold Marilyn Monroe

MoMAと言えば!のアンディ・ウォーホル作品も見ることができました。芸術の大量複製や大衆化、という社会の変化に気づき、それを見える化した作品と理解しています。やっぱり、社会の変化に敏感になり、それを最初に表現できることって偉大ですね。これはアートにかぎらず、どの分野でもそうだと感じます。表現手法も、絵画に限らず、言語や記事でもそうですが・・・。まだ誰も表現したことがないことを形にする機会は、案外誰にとってもある機会なんじゃないかと思います。

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(2)Campbell’s Soup Cans

よく見るとすべての缶の柄が少しずつ違います。f:id:nazekadcniimasu:20240320022930j:image


15.おまけ:MoMA付近のフレンチビストロ

徒歩10分以内の場所に、La Bonne Soupeというフレンチビストロがあったので、そこでディナーにしました。プリフィクスコース(前菜+メイン+デザート)が$58ということで、そこそこ良心的。子供を連れて行っても優しくしていただきました。オニオングラタンスープがとても美味しくて感激しました。

labonnenyc.com

 

Boeuf Bourguignon

French Onion Soup

Creme Brulee