ワシントンDCで美術館通いを始めました
芸術系の素養のない私ですが、DCに来てからの新たな趣味として、たまに美術館に行っています。見た作品を忘れてしまうので、淡々と記録していきたいと思います。
<目次>
1階共有部分
★ロタンダ
よくSNSにあがっている(気がする)のがこちら。中央にあるMercuryという像も作品のひとつで、16世紀フランドル地方のGiovanni Bolognaを模倣した、作者不明の作品なんだそうです。
12月にはクリスマスモードになっていました。
★West Garden Court
西側の庭園にある噴水には、17世紀フランスの「Cherubs Playing with a Swan」という作品だそうです。
★East Garden Court
東側にあるこちらも、17世紀フランスの「Cherubs Playing with a Lyre」という作品だそうです。この写真は、6月に訪問したときの夏バージョンです。
★15世紀イタリア
Ginevra de' Benci(ジネヴラ・デ・ベンチの肖像)/ Leonardo da Vinci
ヨーロッパ外唯一のダ・ヴィンチ作品。そもそも完成作品が20点程度しかない中、ヨーロッパ外で見られる作品はこれだけなんだそうです。
好きな男性がいたけれど、別の男性と結婚させられてしまったようで、その結婚直前の表情のようです。
★17世紀フランドル地方
Daniel in the Lions' Den(ライオンの巣窟のダニエル)/ Sir Peter Paul Rubens
かなりインパクトのある大きな作品。自分の人生を振り返り、ダニエル並みのピンチっていったいどんなことがあっただろう・・・と考え始めてしまいます。
★17世紀オランダ
Portrait of Rembrandt(レンブラントの肖像画)/ Rembrandt Workshop(レンブラントのアトリエにいた無名画家)
こちらはレンブラント本人ではなく、弟子の作品とのこと。レンブラント自身は、肖像画がとても多い方だそうです。
Woman Holding a Balance(天秤を持つ女) / Johannes Vermeer
有名なフェルメールの作品。初めて行ったときは、企画展で別の美術館に貸し出されており、やっと見ることができました。比較的小さな作品ですが、目立つように囲って展示してくださっているのですぐわかりました。
A Lady Writing(手紙を書く女)/ Johannes Vermeer
こちらもフェルメールの有名作品。
Girl with a Flute(フルートを持つ女)/ Johannes Vermeerまたはその仲間のいずれか
こちらは、フェルメール本人か、その仲間の作品だそうです。
★19世紀アメリカ
The House of Representatives/Samuel F. B. Morse
アメリカ合衆国の下院の様子を描いた作品。作者のモールスは発明家でもあり、電信機とモールス信号を発明した。アメリカの歴史を知るための作品のひとつとして紹介がありました。
(まだ見てない!次回必ず見たい作品のひとつです。)
Niagara / Frederic Edwin Church
写真のような美しい作品。19世紀の作品なのに、先日旅行で訪れたナイアガラの滝の景色と全く同じです。ナイアガラの滝が、時代を超えて雄大な姿で人々を胸を打ち続けていることを感じる1枚です。
アメリカ作品が、イメージと違うけど・・・なぜ?
アメリカの歴史を振り返ると、戦争や人権問題など、激しい葛藤と共に成長してきた国であることがわかりますが、ナショナルギャラリーのアメリカ美術コーナーでは、そういった葛藤が反映された作品は少なく、アメリカの自然の雄大さや、生活の様子を描いた作品が多いように思いました。
「なぜだ?」と不思議に思い、簡単に検索したところ・・・
アメリカでは当初、アーティストを育てる学校が少なく、ヨーロッパの模倣的な画風がしばらく続いたそうです。20世紀に入り、いわゆる金ぴか時代など、徐々に富の蓄積がヨーロッパからアメリカへ移ると、国内にも美術家を養成する学校も増えたとのこと。
多様な文化がぶつかり合う国アメリカで育つ芸術は、それまでのヨーロッパとは全く異なるものであり、富の中心がヨーロッパからアメリカへ移っただけではなく、芸術の中心地もパリからニューヨークに移ったとのことでした。
つまり、私がイメージする「アメリカっぽい作品」はニューヨーク以降のものであり、ニューヨーク以降の芸術作品は「現代アート」にあたるため、ナショナルギャラリー西館ではなく、東館にあるのではないか?
という仮説に至りました。
東館にはまだ1度も訪れたことがありません。早めに行ってみたいものです。