「旧正月は何かする?」
と、中国人のお友達に当然のように聞かれて「日本は旧正月ってあまり一般的でないの!」と答えたら「そうなの?日本もお祝いするんだと思ってたよ!」と逆に驚かれました。
毎年1月下旬~2月上旬、中国などアジア諸国では旧正月(春節)が祝われます。
アジア人の1人として学んでみよう!と思い、ワシントンDCのチャイナタウンでやっているパレードに行ってきました。
<目次>
1.旧正月とは
太陽暦、太陰暦・・と、世界史の授業で習った記憶がありますが、様々な暦の中に「太陰太陽暦」というものがあり、これが旧暦と呼ばれるのだそうです。
日本でも明治維新前までは旧暦を使用していたものの、明治以降新暦に切り替えたとのこと。なぜ新暦を導入したのか理由は定かではないようです。
日本古来のものだと思っていたのに、案外導入が最近だったりするので、驚きます。
2.パレードの様子
パレードの先頭は、アメリカ国旗とワシントンDCの旗でした。
左前の国旗は台湾。
地元ワシントンDCの商工会のような位置づけの団体でしょうか。
中国系アメリカ人の退役軍人(ベテランズ)の方々。
こちらは少林寺拳法。
3.パレードを見て思うこと
(1)アイデンティティは「中国人」ではなく「中国系アメリカ人」なのかもしれない
全体を通して「アメリカと中国の調和」がメッセージとして伝わってきました。
みなさんアメリカの旗も持って歩いているし、先頭はアメリカ建国時スタイルの軍隊だし、思ったよりアメリカンなのです。
アメリカに暮らす中国人が、あくまで「中国系アメリカ人」であることにアイデンティティを有している印象を受けました。
Chinese American Museumの方が「The story of Chinese American is an American Story」と掲げたプラカードを持っておられました。アメリカが移民の国を謳いながらも、排華移民法などで特定の人種を排除してきたことは、確かにアメリカの歴史の一つだと思いました。
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(2)中華系学校が多い
数々のパレードの中で「これは中国系の学校だな」と思う団体が多数いました。同じDCエリアでも、日本系の学校が2つしかないことと比べると、やはり中国系コミュニティの基盤の大きさを感じます。
アメリカ歴史博物館では、アメリカ政府が移民を文化的に統合するために、学校教育のアメリカ化(国歌斉唱、ジョージ・ワシントンの絵を掲げる等)を進めましたが、その反発として世界各国の文化を伝える私立学校が創設されたことが紹介されており、中華系の学校もその例のひとつだったことを思い出しました。
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(3)ワシントンDCはアフリカ系アメリカ人が43.9%
2021年の統計では、ワシントンDCではアフリカ系アメリカ人が43.9%と言われます。治安の問題から、ワシントンDCの中でも限られたエリアしか歩かないので、ワシントンDCの全体をイメージできる機会がなかなかありませんでしたが。
前日に見たMardi Grasのパレード然り、地元枠で出ているDCの高校や地域団体をみると、なるほどアフリカ系人種の多さを感じます。ワシントンDCのこと、そして人種の住みわけが激しいアメリカのことも、少し理解が深まった気がしました。
4.子供が学校で習ってきたこと
獅子を指して「ドラゴンが来たよ」といったところ、5歳の息子から「ママ、あれはDragonではなくLionだよ」と言われました。やけに詳しい・・・
どうやら学校でも習っているようで、テキストも持ち帰っていました。