空回り系駐在妻な私
思えば昔から、目標を持たずに時間を過ごすことが苦手です。
なぜか「のんびりテレビを見る」的なことをずっとしていると、焦燥感に駆られてしまうのです。
社会人になって以降は、仕事に没頭することで時間を消化してきたので、悩むことも少なく済みました。
週末にも予定を詰め込んでしまうタイプです。学生時代も予定を詰め込み、空いた時間にはバイトを詰め、自宅で1人で過ごす時間はほとんどありませんでした。そのため、無趣味です。
子育てが辛い私
成果がわかりにくいものを気長に続けることが苦手なので、もともと子育てでも病みがちでした。産休と育休も、時間を持て余しちょっと病みましたが、早々に復職したり、育休中のプロボノ活動ににハマったりすることでメンタル泥沼を回避しました。
そんな空回り系駐在妻が、有り余る時間をどう使ってきたかを時系列的に記載します。
なお前提として、私はアメリカで働くことはできない立場にあります。
(何のために書いているのか自分でも疑問ですが、書き下ろすことで、自分の頭の整理をして、前に進めたらと思います。)
1年目前半(9月の新学期~翌1月くらいまで)
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英語の先生がメンタルコーチ
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子供の現地校登園渋りに関するあれこれ
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突然の英語環境に、子供(2歳、4歳)が拒否反応を示し、なかなか学校に馴染みませんでした。2歳は1か月、4歳は2か月ほどかかり、ようやく朝に泣かずに登園できるようになりました。
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まずは同じ学校の日本人のお友達とプレイデートを申し込んでお友達を作る、集団生活を楽しめるように日本人幼稚園に入園する、なぜか突然呼ばれたアメリカ人のお友達の誕生会に参加する、ボランティアとして学校に出入りする…など、子供のメンタル安定に資することは全てやりました。
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特に、外国人のお友達作りには大変気を遣いました。こちらが英語ができないため、どうしても「遊んでいただく」ような気持ちになり…。相手方にモチベーションを上げていただくため、「海苔巻きを一緒に作りましょう!SUSHIだよ!」と言ってお誘いしたり、楽しんでいただくよう頭を悩ませました。
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駐在期間をずっと日本語だけで過ごすのも難しく、親としては最低限の英語を理解するようになってほしかったのですが、「日本語で遊びたい」という気持ちが和らぐのに1年ほどかかりました。
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子の性格次第では、この「登園渋り」「英語拒否」がゼロの場合もあり、手のかからない子を羨ましく思ったこともありましたが。。。登園渋りのない子が、時間が経ってからストレスを発露するケースも見たことがあります。人それぞれ、家庭それぞれで大変な時期は違うため、よそのご家庭との比較はご法度だと学びました。
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近隣の幼稚園の情報収集
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入園した現地校では、学校に馴染めないまま転校するケースも聞いたことがあったため、入園後数カ月間は真剣に転校を検討し、近隣幼稚園の情報収集をしていました。ネットに書いていない口コミを聞くため、多くのママさんとお茶をしたり、園を見学したり、それなりに時間がかかりました。
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週末の遊び場情報収集
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子供達との週末に時間を持て余さないよう、週末の遊び場を探すことに苦労しました。楽しんで情報収集しているつもりでしたが、英語で情報収集していたので、無意識に疲れていたように思います。
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1年目(2月以降~夏休み)
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ESL通い
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3~4か月すると、子供達の登園渋りや学校でのトラブルも落ち着いたので「自分も何か勉強しなくてはならないのでは?」という焦りが湧いてきました。お金をかけずに学びたかったので、無料のESLに通うことにしました。
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(無料でしていただいているESLに文句を言うのは無粋ではありますが、)生徒の英語力レベルにばらつきがあり、授業内の英語についても先生からのフィードバックがない(ゆえに、自分の英語が間違っているのかわからない)ので、そのESLに通い続けても自分の英語力が伸びる見込みがないと感じ、1シーズン目の修了と同時に受講をやめました。
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ところにより異なると思いますが、私が参加したESLは、英語教室を表看板にしつつも、実際は、移民が社会で孤立することを防ぐためのネットワークづくりを目的にしているような感じがしました。
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旅行やサマースクールの情報収集
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ちょうどESL開始と同じころ(子の現地校入園4か月後。1月以降~)、3か月もある夏休みを埋めるためのサマースクール探しが始まりました。
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おすすめのスクールは先輩日本人ママさんが教えてくださったのですが、なぜか自分でも、片っ端からスクールを探してしまいました。1年目は、この「調べもの」の量とストレスが半端じゃないので、素直に先輩の教えてくれたとところにさっさと契約すればよかったとも思いました。
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一時帰国の検討
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サマースクールの埋まらない時期は、思い切って日本へ一時帰国することにしました。
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2年目
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帰国後も大事にしたいお友達と親交を深める
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アメリカの歴史を学ぶ
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アメリカ人に日本語を教えるボランティア
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空いた時間にボランティアを始めました。自分が英語を話す時には細かい文法ミスがどうしても気になりますが、アメリカ人が日本語を話す様子を見ていると、細かい文法ミスは全く気にならないということを実感します。自分も英語を話すことに、より積極的になれそうです。
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本帰国後のライフワークとして、日本国内に暮らす外国人に、日本語を教えるボランティアをやってみたかったのですが、それは想像以上に難しいと気づきました。日本に暮らす外国人は中国語・韓国語・スペイン語が多いでしょうから、日本語+それらの言語ができる必要があります。
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「英語を使って日本語を教える」技術は、どうやら本帰国後はあまり使えなさそうだ、ということでモチベーションが下がるものの、依然として、「アメリカ人から見た日本」を知ることで、異文化交流として楽しんでいます。
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外国人ママ友と子供抜きで遊ぶ
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外国人とのプレイデートにビクビクしていた私ですが、外国の方の中にも、気心知れたママ友ができてきたことを嬉しく思います。
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英語力については、ネイティブとノンネイティブには、会話スピードや表現に大きな差があることを知りました。ノンネイティブとの会話は負担なくずっと続けていけますが、ネイティブとの会話は未だにほとんど聞き取れないこともあります。
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英語の子育て講座を受講する
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英語を勉強し続けることに限界を感じ「英語で『何か』を学びたい」と思い、自分にとって身近な分野である子育て講座にオンライン参加しました。
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生徒同士のディスカッションが多く、他文化の価値観に触れることができて良かったです。
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大学院の講義を聴講する
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本当は大学院で修士号など取れたら嬉しかったのですが、学費がとんでもなく高いので、大学の授業のサブスクであるcouseraで、興味のある講座のcertificateを取っています。
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couseraは好きな講座が見つかれば、比較的安価な時間つぶしになるので、気に入っています。
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一方で、英語のスピードも遅いし、字幕もつけて聞いており、聞き取れなかった時は聞き直すこともできるので、実際に大学院に通っている方の英語力には遠く及ばないと思います。英語力の面では、選択した講義にディスカッションがないと、成長実感がないと思いました。
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現在の悩み
なぜこの記事を書いたかというと、駐在生活の折り返し地点を過ぎているというのに、日々の過ごし方に未だに悩んでいるためです。
「いったい自分は毎日何をしているんだ・・・」と気を病む瞬間が定期的に訪れますが、落ち込むこと自体が時間の無駄なので、こうして書き留めることで自分の頭を整理しています。
悩み① 時間をかけてきたことの大半が「本帰国後に使わない」
1年目は、アメリカ生活に馴染むこと(子の語学習得やお友達作り)、情報収集に時間を費やしすぎたことが反省点です。
子供を心配してあれこれ手を焼きましたが「どうせそのうち慣れるやろ」と腹を括って何もせず過ごしても結果は変わらなかったと思うし、地域情報の収集も、自分でやらずに、得意な人から聞いて素直に全部真似すればよかったと思います。
悩み② リターンを得ようとすると、お金がかかる
ESLもボランティアも、私自身に関することは、できるだけお金をかけないようにしてきました。
しかし英語も無料のESLでは先生からよい指導が受けられない(というかフィードバックがほぼゼロなので、自分が喋った英語が正しいのかわからない)、ボランティアも頻度を上げていくと交通費の負担が大きい、等、本格的にやろうとすると何かしらお金がかさんできます。
仕事で英語を使う夫、現地校に通う子供たちに比べ、私の英語は不要不急。。。
円安で生活も苦しい中、優先順位があげられないことが悩みの種です。
あぁ、こんなことで悩んでいる間にも私のキャリアのブランクは長くなる。
早く日本に帰って復職したい。
こうして書き連ねていると、不安がゆえにあれこれ動いてしまい、無駄になっていることも多いと感じます。腹を括ってリラックスして、今に集中できれば、それだけで効率的な時間の使い方ができるかもしれない。
本帰国後は、現在休業中の事務仕事(英語は使いません)に復帰することが決まっています。
それなら腹を括って、料理(栄養管理)やスポーツなどに邁進したほうが、40代・50代の健康に資するかもしれない。音楽でも始めれば、老後の趣味に繋がって人生が豊かになるかもしれない。
でも、物心ついたときから勉強をしてきて、勉強が終わったら仕事をずっとしてきたので、デスクワークを離れることも、自分に何年もデスクワークが課されていない状況であることを認めるのも、自分が自分でなくなる気がして怖いのです。
なんだか、もう二度と働けなくなる気がして・・・・