アメリカでの主婦生活を淡々と記録するブログ

アメリカ生活の備忘録。育児の思い出記録が中心です。慣れない環境で頑張って生活していますが、喉元過ぎれば自分でも「何を頑張ってきたか」忘れてしまうので、アメリカで頑張って来たことや悩み事、楽しかった思い出の備忘録として書いています。

14 Developing Personal Power in Children and Adults(自分の力を感じ、伸ばす)

Personal Powerとは

(どう訳したらいいのかわかりませんが、)誰もが生きるために必要な力の総称。物理的な力ではなく、目標達成する力、愛する力、創造や変化を起こす力、健全な子供を育てる力などを含む。

親としては、子のpersonal power を育み、適切な使用法を教えることが、ゴールのひとつになる。

1.Personal Powerの使い方

  • ポジティブな使い方
    • self-worthがポジティブな人は、自分も相手も尊重した行動をすることができ、健全な判断をすることができる。
  • ネガティブな使い方
    • 逆にself-worthがネガティブな人は、personal powerを健全に使用することができない。他者を傷つける行動、アルコール乱用、喧嘩、一貫性のない行動等をしてしまう。

2.学習性無力感

何をやっても状況がよくならない場合、自分のpersonal powerが全くないように感じることがある。これを学習性無力感(learned powerlessness)というが、これらは親や配偶者から虐待を受けている者等に見られる。

 

3.子供と自信(Emporment)

Empowermentは「自分にはできる」と思う気持ちのこと。子供は、ティーンエイジャーになる前に、薬物や性について「NO」と言える力を身に着ける必要があるが、これには強いPersonal Powerが必要。家族のルールに従い、道徳心をもち、他者を尊重する力を持ちながら、健全な人生の選択を行っていくには、衝動のコントロールや、助けを求める力など、様々な資質が必要となる。

 

4.子供のPersonal powerを伸ばす方法

  • 子を、個人として尊厳をもって扱う
  • 子をbeing/doingの両面から褒める
  • 子に成功体験を積ませる
  • 子に、自分の感情に責任を持つことを教える
  • 自分の選択と、その選択の因果関係について教える
  • 子の話をよく聞き、話し合う
  • 子の身体を尊重する
  • 一貫して、養育的な関わり方を保つ

5.大人がPersonal powerを伸ばす方法

子供のPersonal powerを伸ばしたいとき、親自身がPersonal powerを伸ばしていくよい

  • 自分の感情をコントロールする
  • 自分の行動に責任を持つ
  • 問題に対して、きちんと判断を下す(このことにより、self-worthが向上)
  • 所属欲求を満たし、気持ちを安定させる
  • 他人から褒められる
  • 自分の欲求と感情に正直になる

6.自分のpersonal powerを感じるのは、どのような場面か?

生徒同士のディスカッションの場面にて、このようなテーマがありました。
正直なところ、自分にpersonal powerなど感じる場面が全くなくて、何を話したらよいのかわからず戸惑いました。印象的だったのは、他の生徒さんが「私は『愛すること』が得意で、その場面で自分のpersonal powerを感じます」と言っていたこと。

私は「愛すること」が資質の一つで、その能力に大小があるなんて思ったこともなかった…!でも言われてみれば、生きていくにあたり大切な能力の一つだと思う。

自分の全く認識していなかった資質について、その存在に気付いたので、とても記憶に残っています。

 

★感想

  • 親が子供の長所を言語化し、ラベリングしてあげるということ
    • テキストも、教科書も、とにかく「子を褒めろ!!!」というメッセージが強いのだけど。様々な能力・資質については、育っていく中で親が言語化してあげないと、子どもはその存在に気付かないまま大人になるのではないかと思いました。
    • Personal powerの講義を受けて、「そうか、だから親は子を褒めるのか!」と腑に落ちました。